2018年9月16日
鳥海山(鉾立ルート)

登山口(7:00)~賽の河原(8:10)~鳥海湖(8:40)~七五三掛(9:45)~文殊岳(10:10)~伏拝岳(10:55)~小屋(11:50)~山頂(12:15)~小屋で昼食(13:10)~七五三掛(14:20)~鳥海湖(15:40)~見晴台(16:15)~大平山荘(16:50)

富士山から1ヶ月以上経ちました。今年は天気が悪くてダメですね。

実はこの1ヶ月の間に2回登山に行こうとしてました。

1回目は北アルプスの焼岳に。レンタカー予約して前日夜に経ってあかんだな駐車場で車中泊。上高地までバスで行って焼岳の登山口へ歩いている途中で「やっぱこれ無理だな!」と勇気ある撤退。仕方ないからお昼に作る予定だったパエリアを朝食で食べて温泉に入り松本城を見て渋滞にハマりながら退散。

2回目は秀麗富嶽のどれかに行こうとしてましたが、これも雨で行けなかったので家でごろごろしてました。

そして今回は三連休だし行きにくいところに行こうということで、秋田県と山形県の境にある鳥海山へ。天気予報は1週間前時点では晴れ、2日前時点では雨、当日は曇(降水確率3,40%くらい)という凄く微妙な感じ。

とりあえず、鳥海山へ行くためにはいくつか予約が必要です。
以下、私達が利用した交通機関を記載しますのでよければご参考ください。

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■往路
・ドリーム鳥海号(夜行バス)
東京駅(21:20発)~象潟駅(5:15着)

・鳥海ブルーライナー(乗合タクシー)
象潟駅(6:20発)~鉾立口(6:55)

■復路
・鳥海ブルーライナー(乗合タクシー)
大平山荘(16:10発)~ねむの丘(17:10)

・ドリーム鳥海号(夜行バス)
象潟駅(22:20発)~東京駅(6:15着)
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ということで前日夜に東京駅に向かいます。

このドリーム鳥海号は三列席で隣の席とのスペースが広く、コンセントの口は無し、トイレ付きでした。幸いにも私の後ろの席は空席だったのでシートを最大限に倒せました。

移動中はお酒を飲みながらスマホで動画を見たりして眠くなったら寝ました。何度かは起きてしまいましたが、自分としては寝れた方だと思います。嫁キノコはいつでもどこでも寝れるので心配無用でした。

そんなこんなで象潟駅に到着。次の鳥海ブルーライナーが来るまで約1時間待ち。駅前にトイレはあるのでここで着替えて、あとはひたすらぼけーっとしてました。

そして鳥海ブルーライナーに乗って約30分くらいで鉾立口へ到着。こちらにもトイレはあります。

ちなみにこの時点で既に標高はこんな感じで日本海も望めます。

登山口はバス乗り場のすぐ近くにあります。

正確には把握していませんが、鳥海山には登山ルートが10個くらいあります。その中でも鉾立ルートは最も代表的なルートとのこと。

そして鳥海山には「チョウカイアザミ」と「チョウカイフスマ」という、鳥海山固有の花が生息しています。ここでしか見れないと考えると見ておきたくなりますよね。事前に写真を見てチェックしておきました。

ちなみに、チョウカイフスマは白い花弁が5枚、真ん中(なんて呼ぶのかな?雄しべとか雌しべとかそんなやつ笑)が黄色い花です。それを頭に入れて臨むと、登り始めて間もなくそれらしき花が見えてきました。

ちょっと写真で見てたのと違う…

自信ないですが「イワウメ」でしょうか?実は間違えやすそうな花としてこれも一応チェックしていました。チョウカイフスマよりも花弁が丸みを帯びていて、サイズも大きい。

足元の花をチラチラ確認しながら先へ進むと展望スペースがあります。登山口から5分程度のところです。

鳥海山の良いところは展望のない林道を歩かなくてもいい点ですね。天気は曇ってきてしまいましたが、ひらけた道を進みます。

登山口から1時間くらい歩くと賽の河原というポイントが出てきますが、そこはスルーして先へ。(下の写真は賽の河原と見せかけてそのちょっと手前の写真でした…)

賽の河原を過ぎてもう少し歩きます。天気は完全に曇ってしまいました。

視界の先に何か建物が見えてきました。

その建物の裏に回ると…

見たかった景色はこれでした!ただ、理想は空が青くて一部白い雪が残っていてコントラストの綺麗な景色。天気予報の時点で諦めていたけどやはり少し残念。

鳥海湖を見ながら小休止。このあたりにも紛らわしい花が咲いていました。こちらは花弁が7枚。名前は忘れましたがこれも事前に調べてた時に見てました。

小休止も取れたし先へ進みます。曇っていたのでこの先がどんな景観なのかわからない…

そんなことを思いながら坂を登りきると迫力のある山塊が!まだそんなに歩いてきた訳ではないのですが、何故か今日は良く頑張ったという気持ちになっていたので先が長いことを思い知らされました。

後ろを振り返ると一転して青空に。やはり晴れるだけで映えますね。

八丁坂というポイントもそのまま素通り。写真撮ってる時は気付いていませんてしたが小さく山頂が写り込んでいました。

エゾオヤマリンドウ?これも群生していて綺麗でした。

分岐点に至りました。左が千蛇谷、右が外輪山。ここはどちらに進んでも結果的に大丈夫でした。右から行って左から帰っても来れるし、もちろん右から行って右から帰ることもできます。私達はピストンを避けたかったので外輪山方面に進み、千蛇谷へ戻るルートを選択しています。

鳥海山にはバッタが多かったです。岩にいい感じに収まってたので何となく撮っておきました。

コースを比較するのに丁度いい景色が出てきました。右の稜線歩きコースが先程の分岐点を右に進んだ外輪山、左側を徐々に登って行くコースが千蛇谷方面のルートです。

文殊岳。何事も無かったかのように素通り。

伏拝岳。ここも素通りしました。

こうして進んで行くと小屋が見えてきます。小屋の右側の谷になっているところを歩くので、まずはそこを目指します。

そして谷のところまで来るとこんな景色です。

写真で伝わるかな?意外と急なんです。写真載せませんがこの谷の右側には雪も残っていました。もう9月なのできっと1年中解けないんだろうな〜

谷を過ぎれば小屋に到着です!ここまで来れば山頂は目の前なので荷物をデポっていざ山頂へ!

こちらが山頂方面の写真。裏側に山頂が隠れてるシャイな奴です。

と思ったらいきなり暗がりへ連れ込もうとするサイコパスな奴でした。

小さな洞窟を越えて岩を登ると山頂!山頂は狭くて7,8人くらいが限界のスペース。譲り合いながら写真を撮りました。

山頂も狭いので小屋へ戻ります。中でもここの景色が私は好きでした。目を凝らすと稜線を歩く人たちも見えます。

小屋に着いたら昼食にしました。そして時間をチェック。うーん、予約した鳥海ブルーライナーの時間に間に合わん!急いでチキンラーメンを食べてすぐに下山開始しました。

下山を始めると次第に雨が…。小雨でしたが焦りが出てきます。だけど写真は撮る。なんてったってチョウカイアザミが咲いてたからね。咲いていたのはここだけではなかったんですけどね。チョウカイフスマは諦めムード。

坂を下りきると急な登りが見えてきます。これまた写真では分かりにくいけど、疲れと焦りの中で短くはあるけど結構な急登。

ですがこの急登を登れば分岐点に到達です!ここでも時間をチェック…うん、諦めよう。

帰りは若干天気が回復してきました。

来た時と比べると若干明るい鳥海湖。

後ろを振り返るとギリギリで山頂も見えました。

往路で記載しましたが鳥海湖の近くには小屋があり、小屋からの眺めは良いものでした。来た時は霧がかっていて見えませんでした。

ここから、やはりピストンを避けるべく往路とは別ルート、大平山荘に至るルートで下山しました。下の写真を撮った時は「WindowsXPの壁紙みたい」と主張してましたが、後から見ると全然そんなことありませんでした。はい。

それからも足元でバッタの飛び交う長い道を歩きます。

そしてふと道の端に目をやると…チョウカイフスマ!?

全然違いました。後から写真を見返すと、チョウカイフスマはもっと小さいし葉っぱもこんな感じではなかったです。無念でした。

最後のポイント、見晴台に到着。他の方のブログを読んで「見晴台」と認識していましたが、標識の文字は読めなかったものの見晴台とは書いてなさそう。

一応下にはゴールが見えましたがちょうど鳥海ブルーライナーの予約時間。もう電波も入るところだったので電話して間に合わないという連絡を入れて、同時に通常のタクシーとして配車を依頼。

下山するやいなや後ろからクラクションを鳴らされ、ちょうどタクシーが着いたところでした。タクシーの中でよだれを垂らしながら温泉のある「ねむの丘」へ。料金は意外と安かったです。4人で乗れば鳥海ブルーライナーより安かったかも?

待ちに待ったお風呂へ。やはり登山後のお風呂は極楽です。ですがここで失敗に気付く…売店が閉まってしまった!百名山バッチが…。いつかまた来れるかはわかりませんがいろんなルートがあるし晴れた日の鳥海湖も見たいし、時期が早ければチョウカイフスマを始めその他のもっとたくさんの花が見れたはず。いつかまた来たいと思いました。

その後夕飯の海鮮丼を食べて、空いた時間を埋めるべく温泉の向かいにあるガストでお酒を飲み、徒歩20分くらいの象潟駅へ戻りました。帰りのドリーム鳥海号は1番後ろの席で、行きと同様にシートをマックスで倒してすぐに眠りにつくことが出来ました。

以上、初めての東北の登山。東北には岩手山や八幡平など、他にも行きたい山があるのでまた来たいと思っていますし、確実に行くだろうと思っています。そして次の登山は初めての北アルプスで槍ヶ岳!鳥海山の翌週という、我ながらハードスケジュール笑

雪山装備は軽アイゼンしかないので冬が近づくと切なくなって来ます。いつかは雪山デビューもしたいですがいつになるかなー。

ということで次回は槍ヶ岳。もし奇跡的にも気が向きましたらまたご覧くださいませ!

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